──今年初めて、堂本剛さん(KinKi Kids)が楽曲を提供する。その経緯は。
河合:改めてお願いしに行ったとかじゃなくて、僕がたまたま滝沢(秀明)君と話してる時に剛君がいて、3人で雑談してる中から生まれた話なんです。最近こんなことやってるっていう話から、剛君に「曲作ってもらえますか?」って言ったら、気軽に「ええよ」って。ごく自然な流れで決まった話でした。曲作りが決まって、最初に剛君から、「A.B.C‐Zとしてどんな曲を望んでいるか、キーワードで良いから送って」って言われて、みんなで考えたんです。僕らの中には「未来のジャニーズ」というのがテーマとしてあって、みんなで歌えるようなイメージを伝えました。
──曲を聴いた感想は?
河合:もう……すごい壮大な感じです。お客さんもたぶん全然想像できない感じだと思う。仮歌は剛君が歌ってくれていて、もう完全に剛君の曲なんですよ(笑)。これをA.B.C‐Zが歌った時にどう化けるのかなというのも楽しみですし、そこにプレッシャーもあります。ジャニーズのスピリットとあわせて、ジャニーさんから教わった大切なものが詰まっている曲でもあります。
塚田:子どもたちも歌いやすい曲だよね。歌う人によってカラーが変わっていくのかなって思います。
──ジャニーさんとのエピソードで、印象深いことは。
河合:「ジャニーズ伝説」は2年前から、フィクションの要素をなくして作り始めたんですけど、舞台を見たジャニーさんから、「僕が見ても嘘がないストーリーだよ」って言われて嬉しかった。去年は「僕はA.B.C‐Zのファンだから」って言ってくれました。なかなか簡単に褒めたり認めたりしない人なので、回を重ねるにつれ、認めてもらえたのがすごく嬉しかった。自分たちがやって良かったんだと思えました。
橋本:僕は「できないと(舞台には)出られないんだ」ということを教えられました。ジャニーさんは、きちんとできていなくても、「ユーやっちゃいなよ」って背中を押すんですよ。だけどその「ユーやっちゃいなよ」は、完全に試されてるんです。できる状態だから、「ユーやっちゃいなよ」じゃないんですよ。言われることによって、追い込まれる。それでできるようになるんです。