27日から始まる「夜のサンシャイン水族館 性いっぱい展」
27日から始まる「夜のサンシャイン水族館 性いっぱい展」
ムーディーな展示の様子
ムーディーな展示の様子

 きらめくピンクのネオン。ムーディーなソファ。すぐそばの水槽では海の生き物たちが、さまざまな愛のかたちを狂おしいままにあらわにしている……。

 ここは昭和の香り漂うラブホテルではない。東京・池袋のサンシャイン水族館である。

 今月27日から夜のサンシャイン水族館「性いっぱい展」が開催される。そのコンセプトは、

「生き物たちの性の多様性」

 字面だけ読むと、なんだかおカタい感じだが、中身は至ってシンプルだ。

 目玉のコンテンツは、生き物たちの性をめぐる動画やイラストなのだ。

「ミズダコは8本の足を絡ませ濃厚ドッキング――」
「トラフザメはオスとメスがかみ合いながら合体――」
「コリドラスはメスがオスの精子を飲み干す――」

 ピンクのネオンに包まれながら“愛しあう”生き物たちの妙技を学ぶことができてしまう。

 そんなユニーク企画を立てたサンシャイン水族館の岸野栞奈さんが語る。

「当館はもともと変わった企画展示をやろう、としてきたところがあります。次は、よりチャレンジングで面白そうなものをやってみようと。メインのターゲットは、ずばり20代から30代の女子なんです」
 
 いやはや、おじさん記者としては、イラストや動画をこのピンクな雰囲気の中で見ていると、ちょっと気恥ずかしくなってしまいます(笑)。

 でもでも。岸野さんはきっぱりと言うのだ。

「生き物たちの種の保存のための性の営みをご覧になっていただきながら、『いろいろな想像』をかきたててほしいっ」

 さまざまな生き物の性の神髄を見てもらおう、というサンシャイン水族館の取り組み。これまで数千人の女性とむつみあった『偏差値78の男優』森林原人さんも、感に堪えない面持ちだ。

「ミズダコの絡まりあう営みは触れ合うことの大切さを、トラフザメのかみ合いはお互いを支配しようという本能を開花させ、性衝動に向かうことの大切さを教えてくれます。つまり人間の性の本質に立ち返らせてくれる展示だ、と思います」

次のページ
「そのとき君たちは絶頂に至る」