[撮影/篠塚ようこ、スタイリング/<小栗旬さん>臼井 崇(THYMON Inc.)<沢尻エリカさん>亘つぐみ(angle)<二階堂ふみさん>高山エリ、ヘアメイク/<小栗旬さん>KIMURA CHIKA(tsujimanagement)<沢尻エリカさん>高村三花子<二階堂ふみさん>足立真利子、衣装協力/<小栗旬さん>スーツ(ブリッラ ペル イル グスト/ビームス 六本木ヒルズ) ネクタイ(フランコ バッシ/ビームス 六本木ヒルズ)チーフ(フマガッリ/ビームス 六本木ヒルズ)他スタイリスト私物 <沢尻エリカさん>右耳ピアス(ミオ ハルタカ/ビジュードエム ギンザシックス) 左耳ピアス(ビジュードエム/ビジュードエム ギンザシックス) 靴(YELLO)ドレス スタイリスト私物]
心中未遂や自殺未遂を繰り返したスキャンダラスな作家・太宰治自身の人生を描いた映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」が9月13日に公開される。正妻(宮沢りえ)、愛人(沢尻エリカ)、最後の女(二階堂ふみ)と3人の女を愛し、愛され、翻弄し、翻弄される太宰を、圧倒的な色香と存在感で小栗旬が演じ、艶やかなビジュアルと世界観が魅力の蜷川実花がメガホンをとった。今作について、小栗、沢尻、二階堂がその思いを語った。
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──今作への参加を決めたポイントは?
小栗:脚本が面白かったのが決定打でした。ヒロインのお三方の名前をうかがって、みなさん力のある方なので「胃が痛くなりそうだ」と思ってましたが(笑)、太宰としていい人生を送らせてもらいました。
沢尻:実花さんが監督なので即答でした。ハッピーな役で、脚本もあえて自分のパートしか読まなかったので、私は終始楽しかったです。完成品を見て、みんながやつれてた理由がわかりました(笑)。
二階堂:小栗さん、宮沢さん、沢尻さんと名前を並べていただけるなんて、やらない理由はないと思いました。
──監督の現場はどんな感じですか?
小栗:場を作るのが上手な方で、女性陣に信頼されていて、僕もやりやすかったです。ふみちゃん演じる富栄さんに最初にキスするとき、たばこを持ったままだったら「ほんとにクズだね」と言われましたが(笑)。
沢尻:実花さんの世界観が好きなので、とても楽しい現場でした。
二階堂:実花さんの中の男性的な部分と女性的な感覚が融合されてるところがすごく面白いなと感じました。実花さんの世界に取り込まれていた感覚でした。
──太宰に共感できますか?
小栗:理解はできますし、僕はすごく好きです。この映画、太宰がいなくなった後に残された人がものすごく清々しい顔になってるのが素晴らしいですよね。女性3人とも、ほしいものを手に入れてますから。
沢尻:クズだなって思いました(笑)。個人的には、こういう人は無理ですね(笑)。