芸人を続けるうちに、「私が妄想していた二つの人生、“お笑い”と“アメリカ進出”を切り離す必要はないんだ」と思えるようになった。
「アメリカでも活動したいですけど、アメリカのお笑いを学んで、アメリカの人を笑かしたいわけじゃない。自分が面白いなと思うことを英語にして伝えてみたいんです。今回も、観てくださった方から、『笑わせてない、笑われてるだけやん』とめっちゃ言われて、私も、『そうやん!』と思います(笑)。お笑いなんやからそんなに深く考えんと、笑ってくれるなら何でもいいと思う(笑)」
とにかく前向き。小学3年生のときのある経験が、その精神を育んだ。運動会の障害物競走に出場するため、苦手だった鉄棒を、猛練習の末、克服したことがある。「できた!」と思ってからは鉄棒が大好きになった。「人間、“無理や”と諦めなかったら、何でもできると学びました(笑)」
ゆりやんさんがスペシャルサポーターを務める「スラバのスノーショー」がこの夏、大阪と東京で上演される。世界最高峰の道化師スラバ・ポルニンさんが創作・演出する体感型ファンタジーショーに、過去飛び入り出演したこともある。
「セリフが一つもないショーなのに、客席と喜怒哀楽を共有したような、不思議な感覚がありました。笑いで、世界はつながれるなって思います」
(取材・文/菊地陽子)
※週刊朝日 2019年7月26日号
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