6月26日、「立憲民主党からの声がけ」で、参院選比例代表に立候補を表明した元「モーニング娘。」の市井紗耶香。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
【写真】今回チェックした市井紗耶香の会見ファッション・全身ショットがこちら
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立ち襟っぽい白のジャケットに、リボン付きの白のインナー、下は七分丈の黒いパンツに黒いパンプスって……おいおい。どっかで見た格好だと思ったら、蓮舫センセイにそっくりじゃないの。
昔の女性政治家は、大きい肩幅の原色スーツや大ぶりのアクセサリーで、迫力や存在感を盛りまくる足し算のファッションだっただろ。ところが今は、あれもまずい、これもまずいと、どんどん引き算。この人も、ツッコまれそうなところを削っていったら、プチ蓮舫になっちゃったんだろう。おまけに黒髪のショートヘアと、ナチュラルメイクが、わざとらしいったらありゃしない。20歳で出産したパワフルなママキャラが、すっかり封印されてるよね。
しかし自民党が元アイドル議員で、失敗しかけているというのにさ。立憲民主党がぶつけてきた候補者が、またまた元アイドルってどうなのよ。与党が守りなら、野党は開き直って攻めるべき。芸能事務所じゃあるまいし。個性を封じたキャラをつぎつぎ売り出すような、中途半端なマーケティング戦略は要りませんって。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2019年7月12日号