性交渉を持ちひとときを過ごすという意味合いで使われる、隠語のようなもので、個人間の金の貸し借りでよく使われる言葉という。

 大阪のある金融業者はこう解説する。

「ネットで、手当たり次第、金を借りたいという女性をあたり、ひととき融資を持ちかける。その時、SNSやメールで写真を送らせる。それで自分の好みかどうかで、金をかすか決めるそうです。ひとときがOKなら、金利はいくらにしようと決める。回数が多いと、金利は安くなる。消費者金融のような手続きは不要で、手軽。パチンコやネットゲームなどで借金をしているような女性が多いと聞いている」

 藤田容疑者は「お金を貸しても、戻ってくるし、セックスもできてとてもよかった」と供述。

「誰でも融資するのではなく、女性の容姿にはかなり、こだわって決めていたそうだ。家宅捜査で20枚くらいの借用書が出てきた。他でも同じようなひととき融資をしていた可能性もあり、捜査している」(前出の捜査関係者)

(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら