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<br />アルミホイルで包んでトマトを蒸せば、熱がじんわり伝わってトマトのうまみを引き出せる。ホイルは閉じて蒸すこと。(撮影/写真部・松永卓也)"
アルミホイルで包んでトマトを蒸せば、熱がじんわり伝わってトマトのうまみを引き出せる。ホイルは閉じて蒸すこと。(撮影/写真部・松永卓也)
【「カラフルプチトマト」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「カラフルプチトマト」。
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最近、プチトマトもさまざまな色があるようです。赤、黄色、オレンジ、グリーン、ブラックなどなど。色とりどりの野菜は眺めるだけでも楽しい気持ちになりますね。
そのまま食べてももちろんおいしいですが、アルミホイルで包んでフライパンで蒸し煮にするのもおすすめです。なんて言うのでしょう、トマトのうまみがぎゅ~っと凝縮されたコクのある味わいになるのです。3分蒸して、粗塩を振って、オリーブオイルを振りかけるだけ。冷たいトマトは歯にしみるから苦手だなあという方には是非、挑戦してみてほしいと思います。
振りかける塩やオリーブオイルを変えてみると、これまた毎回違う味わいになり、とても面白いです。トマトに含まれているリコピンは、抗酸化作用が高いとよく聞きます。体の酸化防止、老化防止には毎日、気をつかいたいですね。いつまでも元気に出かけられる体を保ち続けたいものです。
先日、上野の東京都美術館で「クリムト展」を鑑賞してきました。華やかな色使いにうっとりしたあと、家ではカラフルなトマトにほっこり。心が小さな刺激で満たされた一日でした。
(構成/赤根千鶴子)
■カラフルプチトマト
【材料】(2人分) プチトマト8個、オリーブオイル大さじ2、粗塩適量
【作り方】(1)洗ったプチトマトをアルミホイルで包み、フライパンに入れ、水50mlを加え蓋をして3分蒸し煮にする。(2)器に盛り、粗塩とオリーブオイルを振りかける。
【ワンポイントアドバイス】アルミホイルで包んでトマトを蒸せば、熱がじんわり伝わってトマトのうまみを引き出せる。ホイルは閉じて蒸すこと。
※週刊朝日 2019年6月14日号
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