作家・室井佑月氏は、米国が取り付けたという安倍首相との約束について、あまり報道されない現状を疑問視する。
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元号が『平成』から『令和』へと変わり、世の中はその話で持ちきりだ。
上皇さまも上皇后さまも、平和を愛する立派な方だ。新天皇陛下も、その思いを引き継いでくださるんだろう。
それにしても、令和ブームはどこまでつづくの? 令和と名付けられた食品の話なんて、どうでもいいよ。
てかさ、あの話、どうなった? 結構大変な話だと思うんだけど、このことについて、テレビでのわかりやすい討論や解説をまったく聞いていない気がする。
4月28日の日経新聞にはこんな記事が載っていた。
「トランプ米大統領は27日の演説で『安倍首相はトヨタ自動車など日本企業が、米国に自動車の生産拠点として400億ドル(約4兆4600億円)の投資をすると言ってきた』と主張した」「(トランプ氏は)『日本は大量の防衛装備品を購入することに合意した』とも主張した」
この話はほんとなの?
平成の天皇の退位式で国民の代表として登場した安倍晋三首相に、ちゃんとこの話を聴いてきた記者はいるんかいな?
4兆4600億円って大金じゃん。てか、記事にも書いてあったけど、安倍首相はその前にトランプさんに230億ドル投資してきたっていってるんだよね。今回の400億ドルにその230億ドルは含まれているのかいないのか?
日本の自動車企業が払うお金なんだから、我々国民は関係ないじゃん、っていってる人もいるけど、違うと思う。
日本の自動車企業は、工場などで働く人の賃金を抑え、内部留保をためまくっている。それは良くないことであるが、会社は会社で、「この先、良いことなんて起こりそうもない、潰れちゃおしまい」、そう考えている部分もあるのかな、と思ってた。
でも、ためまくった内部留保は、この国じゃなく、アメリカの景気対策に使われる。安倍さんの命じるまま、トランプさんの支持率アップ対策に使われる。それじゃ、いつまで経ってもこの国で働く人の賃金アップは望めない。