放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、TV&MOVIEの「ホースアクティブエイジ ローション」。
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テレビ局のメイク室には、新旧あらゆるメーカーの化粧品が置いてあるものだが、最近、ほぼ全局で見かけるのが「株式会社T&M」の基礎化粧品群である。TはTV、MはMOVIEの頭文字。プロ仕様のメーカー名の中でも、ここまでそのものズバリな社名も珍しい。
ロゴは、いまでは懐かしいフィルムのイラストと、番組や映画のタイトルのように「Tv&Movie」とある。どこから見ても、“その世界の人たち”に使ってほしいという同社の本気度が伝わってくるというものだ。そして最近、多くの局で、「イチオシ」とばかり最前列に置いてあるのが「ホースアクティブエイジ ローション」。
同社の基礎化粧品のボトルは、すべてシンプルなのだが、このローションは、キャップ上部に「必ずよく振ってからお使い下さい」と記してあるのが特徴だ。
見ようによっては、オシャレではないし、文字のQ数も、かなり大きい説明書きだが、テレビCMなどで訴求していない商品。どうしても振ってから使ってほしいというメーカーの想いが伝わってくる。
思えば、化粧品のボトルやパッケージにある説明書きは、「ハズキルーペ」ではないけれど、「文字が小さすぎて読めない!」(怒)。だから、これは本当に親切だ。次に気になるのは、例のフィルムのイラスト下にあるNATURAL COSMETICS。こちらの文字は小さいが、あらゆる肌質の人が出入りするメイク室で、これも大事なポイントだ。