※写真はイメージ(写真:gettyimage)
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「Endless SHOCK」で、日本のミュージカル単独主演記録を塗り替え続けている堂本光一さんが、3月31日、ついに上演1700回を達成した。ライフワークといえるこの作品について、話を聞いた。

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──2000年の初演時(当時は「MILLENNIUM SHOCK」)を、覚えていますか?

 もちろんです。帝国劇場(東京都)でこういったジャニーズの舞台をやるというのは、前例のないことでした。事務所の先輩である東山(紀之)さんも出ていらして、お祭り的な感覚でしたね。舞台稽古がなかなか進まず大変でしたが、公演自体は楽しみました。そのときはこんなふうに長く続けることになるとは、想像もしていませんでした。

──05年には「Endless SHOCK」として内容を一新、その名のとおり終わることなく回数を重ねています。

 そこに対する“Endless”ではないですけどね(笑)。ただ、タイトルというのは作品を引っ張るものだと思います。「Endless」にした細かい経緯は覚えていないんですが、僕が演じるコウイチをはじめ、人の想いは永遠に続いていくもの。この舞台は、「CONTINUE」という曲で始まり、終わる。ループしているんです。

──05年から、光一さん自身も演出・脚本・音楽などの制作面の指揮をとっていますが、きっかけは?

 04年ぐらいに、ジャニー(喜多川)さんに、翌年もあるならストーリーも変えて一新したいと提案しました。そうしたら、「ユーの好きなようにしなさい」と。

──やりがいが大きいと同時に大変さもあるのでは?

 そうですね。僕はものづくりが好きで、本番よりも稽古が好きなタイプですから、やりがいは大きいです。一方で最初の頃は、なぜこのシーンを作るのかとか、そういった演出意図をスタッフの方に伝えるのが難しかったです。本当にさまざまなセクションの方がいらっしゃるので。「あいつ何が言いたいんだ?」と思っていた方も、いたと思うんですよ。

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