経営学科1年の森悠哉さんは「以前は思いつきで考えていたが、要点は何か、具体例は何か、論理的に考えられるようになった」と手応えを感じている。
学内にとどまらない実践的な授業は、入学直後から始まる。
例えば18年度の授業では、アパレル大手BEAMSが抱える課題に対し、解決につながる提案をまとめた。後日、学生は社長らの前で発表する機会を得た。
プログラムの統括責任者の中原淳教授はカリキュラムの特徴についてこう語る。
「多くの大学では基礎知識を学んだ後に演習に入るが、入学してすぐに実践形式を経験することで、社会で必要な能力を実感できる。その結果、普段の学びがどのように役に立つのか、理解できる」
企業からの評判も上々だ。三菱商事やトヨタ自動車など、一流企業への就職者の割合は、他の学部と比較して高い。自分で考え、行動する姿勢が、高評価につながっているようだ。
「経営学科の授業は学生が主役。こうした授業には工夫や苦労を要しますが、活躍できる人材輩出のため、腹をくくって取り組んでいます」(中原教授)
(本誌・吉崎洋夫)
※週刊朝日 2019年3月22日号