

平成も残すところあと2カ月弱。改元を商機につなげようと各業界が様々な施策を打ち出している。
「改元婚」に力を入れるのは、ブライダル業界。
横浜ベイホテル東急(横浜市)では平成元年に開通した「横浜ベイブリッジ」を「上」「下」「横」とあらゆる角度から楽しむスペシャルプラン、「平成かけこみプラン」を掲げた。
「4月の挙式予約は前年より4割増えました。プランの特徴は、大さん橋でのロケーションフォト撮影31%OFF。さらに、お名前に『平』または『成』の字がつくカップルに、モエ・エ・シャンドンのフルボトルを1本プレゼントします」(ベイホテル担当者)
改元をきっかけに新しい自分や新しい環境を模索する「きっかけ消費」が増えていると指摘するのは、トレンドを分析する楽天株式会社、楽天市場トレンドハンターの清水淳氏。「改元イヤー」の消費傾向をこう分析する。
「新年を迎える際に新しいことを始める人が多いように、改元をきっかけに新しいことにチャレンジしたいという気持ちを抱く人は多いようで、体を引き締めるダンベル・フィットネス器具などの筋トレグッズ、新たな習い事のためのギター・釣り用品など趣味用品の売り上げが好調です。おもしろい商品でいうと、タイムカプセル。また、改元を機に引っ越す人も増えることが予想され、家具の需要も高まっています」