津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)
津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)
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ツイッター上には女性を攻撃する言葉があふれているという調査結果を公表したアムネスティ・インターナショナルのホームページ
ツイッター上には女性を攻撃する言葉があふれているという調査結果を公表したアムネスティ・インターナショナルのホームページ

 ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏。ツイッターに投稿される女性への嫌がらせや侮辱、脅迫の実態を解説する。

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「ツイッターは女性にとって有害な場所である」──国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、6500人を超えるボランティアやAI開発企業「エレメントAI」の協力を得て実施した調査結果を12月17日に公表した。女性がツイッター上で直面する嫌がらせや侮辱、脅迫の実態を明らかにした。

 調査では、英米778人の女性ジャーナリストと女性議員(英議会、米上下院)を対象とし、彼女たちに2017年の1年間に寄せられたメンション(言及ツイート)が分析された。分析にあたっては、ボランティアが28万8千件のツイートを「加害的な(abusive)」もの、「問題がある」もの、いずれにも該当しないものの三つに分類。「加害的な」ツイートはツイッターの規約で明確に禁じられているような性的、身体的暴力の脅迫などを含むもの。「問題がある」ツイートは「お嬢さんは皿でも洗ってなさい」というような、加害的ではないが侮蔑的なものとした。この分類を基に、機械学習を利用して1450万件のツイートが分析された。

 その結果、これらの女性に対するメンションの約7.1%(110万件)が「問題がある」か「加害的な」ツイートであったという。実に30秒に1回のペースでこうした有害なツイートにさらされていることになる。属性別に見ると、有色人種の女性は白人女性に比べて約34%も多くの攻撃を受けており、黒人女性に至っては84%も多かったという。人種による違いも鮮明に表れており、黒人は人種差別を、ラテン系は暴力的な脅迫を、アジア系は人種・民族・宗教的中傷を受ける傾向にあった。

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