民主党は民進党へと変わり、2017年10月の衆議院選挙では、小池百合子都知事が率いる希望の党のブームが巻き起こった。民進党から希望の党への合流が相次ぎ、希望の党、立憲民主党、無所属に分裂した。「希望の党」は、小池都知事の「排除発言」であっという間にブームが失速した。

 その最中、立憲民主党は2017年10月3日に結党。代表に就任した枝野氏は「エダノン」というニックネームで呼ばれるほどの人気ぶりで、集会で挨拶すると、女子高生達がスマホで撮影した。18年12月には、所属議員は衆参で国民民主党を上回り、野党第一党となった。

「あくまで起点は、結党した10月3日。こんなに拡がるとは思わなかったというのが率直な感想です。野党第一党としてはまだ不十分かもしれないけれど、私にとっては予想以上に党の基盤作りができた、この1年でした」

 夏の参院選挙を前に党勢拡大には手ごたえを感じているようだ。

「地方組織は年明けの段階で41都道府県連になった。こんなに作れるとは思いませんでした」

 18年9月の党大会では「野党第一党の代表である私がポスト安倍」と演説した。果たして、枝野代表を中心に野党はまとまるのか。枝野代表はズバリと答えた。

「うちは(野党)再編はしない。あくまで党とは話はしない。わが党の理念に共感する『個人』とだったら話をする。(民主党が結成された)1998年からの一連の流れの中で、党と党がくっついても、長い目で見ればよくない結末になるから…」
 安倍政権が推し進める憲法9条の改正については、反対している。

「あれでは憲法改正ではなく、改悪です。こんなことに乗るつもりは全くない」

 安倍政権が目指すのは、現行の憲法第9条の2項に自衛隊を明記するなど4項目の改憲案。18年の国会への提示は見送られたが、19年の国会に提示される可能性がある。

「自衛隊を明記するなんて論外。そもそも憲法が取り上げられること自体が間違っている。憲法を変えたからって、少子高齢化対策にもならないし、経済が良くなるわけでもない。日本の安全保障力が高まるわけでもない。憲法はいま急いで取り上げられなければならない理由はないし、他にやらないといけていことが山ほどある」

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