──野崎社長は生前、4千人の女性と関係を持ったそうですね。どんな女性たちだったんでしょうか。
しょっちゅうナンパをしていましたが、成功率はゼロに近かったんです。ほとんどが結婚相談所のような女性を仲介する業者から派遣された人たちでした。野崎社長は、そんな女性たちを私に毎回紹介するんです。「この子どう? かわいいだろ」とか言いながら。私の意見を聞きたがりました。
──4千人の女性とお会いになったんですか?
4千人もいたかどうかはわかりませんが、野崎社長が関係を持った女性はたいていお会いしています。野崎社長とその女性たちはお金と体でつながっているだけの関係で、ほとんど忘れてしまいました。
──奥さんのSさんとも結婚前に会われたんですか?
はい。紹介されました。きれいでおとなしい女性という印象でした。
──夫婦関係はどういったものでしたか?
野崎社長は結婚後も、Sさんがいないときは他の女性を呼んでいましたし、それを彼女もわかっていたと思います。普通の夫婦関係とは少し違ったものだったとは思います。ただ、事件も解決していませんし、無責任な発言をするとSさんにご迷惑をかけてしまうかもしれません。いまは話せないこともたくさんありますので、いずれ時期がきたら改めてお話ししたいと考えています。
──野崎社長が亡くなった5月24日の出来事を教えてください。
その日、私は妹の家から20時ごろに野崎社長の家に帰宅しました。野崎社長から「愛犬・イブをしのぶ会をしたいから人を集めろ」と頼まれていたので、その相談をしていたのです。家に戻ると、Sさんは1階でテレビを見ていました。「社長は?」と聞くと、「上で寝ている」ということだったので、Sさんと二人でテレビを見ることにしました。だいたい社長は夜は早く寝る習慣がありました。22時ごろになり、2階からドンと大きな音がしたので、「社長が怒ってる。早く上に行きなさい」と言うと、Sさんは2階へ向かいました。