「リトル・ミス・ナイト・アンド・デイ」はボズとの共作。ドイル、チャーリーのギターに、ジム・コックスのピアノの共演をフィーチャーしたテキサス・スタイルのシャッフルだ。

 本作のハイライトはニール・ヤングのカヴァー「オン・ザ・ビーチ」だろう。オリジナルと異なるアレンジだが、ニールらしいメロディーを生かした解釈と表現にボズならではの個性を発揮している。
 ボズが語るには、息子が主催するコンサートに出演した際、息子の提案でこの曲を取り上げることになった。“伝統的なブルースの構成ではないが、ブルースのスピリットがある”として、本作への収録を決めたという。

 そんな経緯を含め、ボズがR&B/ソウル、ブルースという自分自身のルーツにこだわった3部作は、発見が多く、味わい深い。(音楽評論家・小倉エージ)

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