
ミニスカートにルーズソックスで青春を謳歌していた90年代の女子高校生の二十数年後を描いた映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(8月31日公開)。主演の俳優・篠原涼子さんと作家・林真理子さんとの対談では、映画と同じ90年代の話題で盛り上がりました。
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林:篠原さんと同じ世代の人たちがいっぱい見に来ると思うけど、なつかしさをもらって、「過去の自分たちもなつかしいけど、今の自分たちもけっこうやるじゃん」って思えるような作品じゃないですか。
篠原:そうなったらいいな、と思って演じました。
林:お子さんのママ友も篠原さん世代でしょう? 若いとき「恋しさとせつなさと 心強さと」のCDを買ったり、コンサートに行ったりした世代じゃないですか。
篠原:それ、けっこう言われます。「友達になれてよかった。『恋しさと せつなさと 心強さと』は最初に買ったCDなんだよね」とか。でも、ママ友は私より年下が多いですよ。30代とか。
林:リリー・フランキーさん、どうでした?
篠原:すごくいい人でした。カッコよかったです。すてきな方ですね。ユーモアがあっておもしろいし、声がすごくセクシーなんですよ。
林:是枝(裕和)監督がいつも彼を起用するけど、わかりますよね。
篠原:わかります。この方が出ると、雰囲気がガラッと変わります。
林:音楽は小室哲哉さんだし、プロデューサーはヒットメーカーの川村元気さんだし、この映画、40代の人も50代の人も60代の人も見てもらいたいですよ。
篠原:ほんとそうですね。老若男女に見ていただきたいです。
林:今の高校生が見てもすごくおもしろいと思う。
篠原:私もそう思います。
林:「二十数年前の女子高校生、こういうことしてたのか。今の私たちよりずっと元気でかわいいじゃん。ミニスカートでパンツ見せて」って思うかも(笑)。
篠原:アハハハ。いいですね、それ。
林:淡路島から転校してきた(広瀬)すずちゃんが、「震災でお父ちゃん仕事なくなって、やっと仕事見つけたんやで」って言うけど、震災って阪神・淡路大震災(1995年)のことなんですよね。私、今震災って言われると、2011年の東日本大震災のことだと思っちゃうけど。