俳優・勝地涼との結婚を発表した、元AKB48メンバーで女優の前田敦子。
【写真】もう見られない?AKB48のステージで大島優子とセンター復活を果たした前田敦子
大島優子や篠田麻里子、板野友美ら、かつての元メンバーたちも、SNS上などでこぞって祝福のメッセージを発表し、ファンにも好意的に受け入られているようだ。アイドル評論家の中森明夫さんはこう分析する。
「それまで恋愛禁止だったAKB48を卒業したその夜に、いきなり泥酔して佐藤健さんにお姫さまだっこのようなことをされたり、その後も歌舞伎俳優と噂になったり、恋愛に関してはあまりいい報道がありませんでした。それだけに、ちゃんとハッピーになってもらいたいと、今回の祝福ムードがあるのではないでしょうか」
前田は2012年のグループを卒業後は、女優としての活動を中心としている。
「前田さんは、いくつかの賞を獲得していますし、実は女優としての評価は高いんですね。ただ、“あのAKBトップ”“あのあっちゃん”ということを思うと、少し地味な印象を受けるかもしれません。この結婚で、あっちゃんに幸せになってほしい。“あのあっちゃん”に、女性としての幸せをつかんでほしいという意識があるのではと思います」(中森さん)
女性アイドルにとって、結婚はひとつの大きなターニングポイントになると、中森さんは過去のレジェンドたちを例にあげる。
「山口百恵さんは、結婚と同時に引退して、普通の主婦となり、伝説化しました。この時代のアイドルは、結婚して家庭に収まるか、仕事を取るかを選ばないといけなかったと思うんです」
そのあとに登場したのが、松田聖子だった。
「聖子さんは結婚し、子どもも産んだ。だけど、『ママドル』と言って、アイドルをやめなかったことで、大バッシングをされました」
80年代半ばに大活躍した、おニャン子クラブのメンバーの結婚といえば、工藤静香と高井麻巳子が圧倒的な成功例だと中森さんは言う。
「完全に、それぞれのお相手によるものですね。高井さんは、秋元康さんと結婚しました。そして工藤さんは、当時圧倒的な人気の木村拓哉さん。一方で、長渕剛さんと不倫騒動になった国生さゆりさんが、恋愛や結婚に関しては負け組だった印象があります」