9月の総裁選を前に、安倍晋三首相(63)のゴッドマザー洋子さん(90)が公の場に姿を見せるようになった。6月16日には、彼女の90歳になった卒寿祝いが東京・恵比寿の高級フレンチ「ジョエル・ロブション」で開かれ、安倍首相の友人の歌手・平原綾香がバースデーソングを歌い話題を集めたが、今度は洋子さん自身がライブで書いた毛筆の文字を披露した。
東京都千代田区永田町の憲政記念館で8月1日、行われた日中文化芸術祭「つなぐ」でのこと。
今年は日中平和友好条約締結40周年の節目の年。両国に共通する文化の書道、美術などを通じて、相互交流を深めようというイベントで、洋子さんもこれまで書を出品してきた。
花柄のワンピースを着て、首には真珠のネックレスをして会場に現れた。かたわらには親しくしている加藤勝信厚労相の義母・加藤睦子さん。洋子さんは1人で歩いて元気そうだった。
彼女は岸信介元首相の長女で、安倍晋太郎元外相の妻。3人の息子があり、安倍首相は次男。会場では石井一元自治相(83)、太田昭宏公明党前代表(72)ら政治家や中国から来た有名書道家らも出席したが、前列の真ん中に座った洋子さんは中国人からも一番の人気者だった。
洋子さんは、手元のメモを見ながら、こう挨拶した。
「小さい頃から書道を学んでいました。書く時は何もかも忘れて没頭しています。もう年でもございますが今後とも学んでいきたい。書を通して両国が心通わすように期待を膨らませています」