歌やダンスも最近は変わってきたという。

「昔はダンスが激しくて、歌よりもダンスの方を中心にしていたと思うんですよ。その後、ダンサーに男性を増やし、前奏とか中盤は彼女もダンスをしていますけど、軽く踊っている。ダンスよりも歌を中心にしていますね。歌手としても、クオリティをあげました。声質もお腹から声を出し、声が少し太くなりました」

 中森あきないはそうした変化を追いながら、すべてを完コピしようと研究。安室の軌跡と自身を重ね合わせてこうも語る。

「当時、私もアイドルグループで活動していたんですが、休業してしまいました。偶然なのか、彼女も結婚子育てなどでしばらく芸能界から離れた。私が復活してから彼女も復活。今の私がいるのも、安室さんあっての私で、本当に安室さんは永遠の歌姫だと思います」

 中森あきないは安室と歌手の中森明菜の2本立てでものまねをしている。安室が引退を表明した昨年11月から、安室の仕事の方が激増した。

「最初に真似をはじめた頃は正直、叩かれました。もっとこういう風にしたほうがいいよと、厳しい目もあったんですよ。でも、彼女の引退表明後は安室さんのファンが多くなりましたね。安室さんのコンサートに行った人たちのグループで来てくれてありがたい」

 安室の展覧会「namie amuro Final Space」が7月14日から大阪、東京、沖縄、福岡の4会場で、9月16日の引退日まで開催される。安室のこれまでの軌跡を映像、衣装などの体感型展示会で振り返る企画だ。

 安室が引退後はどうするのか。

「ファンの方たちが、安室さんを好きでいてくれる限りは続けたい。とりあえずは彼女の引退日まで心残りがないように活動します」(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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