東京メトロで乗降客数が多い駅は池袋や大手町。では、2017年度の1年間で乗降客数が大きく伸びた駅はどこか。
1位は前年比11.6%増の六本木一丁目、2位は9.3%増の永田町だった。都心で急速に進む再開発が、乗降客数の浮き沈みを映し出す。
東京メトロが6月まとめた2017年度の駅別乗降人員によると、最も多いのは池袋で1日平均56万8千人。2位は大手町33万9千人、3位は北千住29万2千人と続く(ほかの鉄道との直通連絡駅や共用駅を除く、以下同じ)。
一方で、人数の多さでなく年間の伸び率でみると、トップは南北線の六本木一丁目(表参照)。17年度は前年比11.6%増と、東京メトロの駅の中で唯一のフタ桁増となった。3年前の14年度と比べると、30.4%も増えている。
六本木一丁目付近は近年、再開発が急速に進む。住友不動産六本木グランドタワーが16年に完成し、同駅と直結している。テレビ東京などがこのビルに本社を移転したほか、貸し会議室「ベルサール」などの集客施設も入居。同じく駅直結の泉ガーデンタワーとともに、一体はオフィス・商業施設・高級マンションの集まる街へと変貌した。