



ドラマ「北の国から」や「やすらぎの郷」などで知られる脚本家の倉本聰氏(83)が5月31日、「第55回ギャラクシー賞贈賞式」に車いすに乗って登壇した。ステージ上で「来週手術しなくちゃいけない」と明かしたが、報道によると手術をする部位は頸椎(けいつい)のようで、歩行は可能だったが、万が一の転倒の危険性を考慮し、この日は車いすを使用したという。
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頸椎の手術は、手足のしびれや歩行障害などを引き起こしている神経の圧迫を取り除く目的などでおこなわれる。高い技術が求められるため、首(頸椎)や腰(腰椎・ようつい)の手術を専門とする病院で受けることが望ましい。
週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2018』では、年間手術数を独自調査し、手術数が多い上位病院をランキング形式で掲載。がんや心臓病、脳の病気など約30種類の治療法を取り上げているが、ここでは「首・腰の手術」のランキングを紹介する。首と腰の病気には、早めに手術を検討したほうがいいものもあれば、保存療法で改善するものもある。診断と手術すべきかの見極めが重要だ。
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独自調査では、首(頸椎)と腰(腰椎)の主な病気別に病院の年間手術数を調べた。首と腰の病気は複数あり、どの病気の手術を多くおこなっているかが、病院によって異なるためだ。医師の診断で病名が明確になっている人は、その手術数を確認するといいだろう。
ランキングでは、主な首の病気四つ(頸椎症による脊髄症、後縦靱帯骨化症、頸椎椎間板ヘルニアによる脊髄症、神経根症)と、腰の病気である腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と成人脊柱変形の各手術数の合計数で順位をつけている。ただし大きな病院では、掲載した病気以外に手術を多数おこなっていることもある。
手術数について、山口大学病院の田口敏彦医師はこう話す。
「決して量が質を保証するものではありませんが、1年間で同一の疾患で地方では50例以上、都心では100例以上手術を実施している病院は、その疾患の手術に慣れているといえます。自分の病気の手術を多くおこなっていればベストです。目安の一つにしましょう」