彼らは「#TwitterLockOut(ツイッターから締め出された)」というハッシュタグをつけて、ツイッター社が保守的政治志向を差別していると強く非難した。
ツイッター社は「政治的予断なくルールを施行している」と強調。「自動操作や複数アカウントの所有に関する規約違反、不正行為」が疑われるアカウントには「電話番号認証を通じて実在の人間が管理しているかを確認しているため、ロックされた人が出た可能性がある」と説明した。実際、認証が行われたアカウントはロックが解除され、減少したフォロワー数も次第に回復しているという。
しかし、右派のアカウントを中心にロックされたのはなぜかという疑問が残る。それについてオックスフォード大学で「コンピューターを利用したプロパガンダ工作」を研究するサマンサ・ブラッドショウ氏は、右派と左派が好む情報源が異なるためではないか、とBBCに語っている。
米国のデータを分析した調査では、右派がより多くのジャンクニュースを消費する傾向にあり、彼らが自分たちの価値観に合うニュースばかり読んでいたことから「情報消費の仕方の違いが反映されただけだろう」と推測している。
今回の対応でツイッター上の「世論」はどのように変わるのか、注意深く見守っていかなければならない。
※週刊朝日 2018年3月16日号