著名人のファッションを辛口批評する「週刊朝日」の人気連載「ドン小西のイケてるファッションチェック」。9年ぶりとなったハリソン・フォードの来日や東京国際映画祭の開幕など、映画スターの晴れ舞台が立て続けにあったのを受け、ハリソン・フォードだけでなく、橋本環奈、蒼井優、染谷将太など日本のスターもチェックしてもらった。
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今週は、映画スペシャル拡大版。ハリソン・フォードからスタートだよ。しかし、この人をよく見てから、東京国際映画祭のレッドカーペットに登場した人々を見てほしいね。まるで別世界だからさ。今年は、外国人スターの来日が少なかったせいかね。服飾専門学校のファッションショーか、台湾女優のカレンダーって感じだよ。
だいたい日本人スターって、レッドカーペットに華を添えるには小粒すぎ。色気もなければ、輝きも、重みもない。ファッションも街のハヤりを組み合わせただけで、ハレの日感も、見る人へのサービスもゼロだもんな。
これなら、和服や黒で無難にまとめただけのスターや、大して着飾ってもいない、このいい年したおじさんのほうが、よっぽどましって……どうなの？ これ。
※満点は5DONです
■2DON ハリソン・フォード（75）
「ブレードランナー2049」
ファッションに対してはズボラ。実はこの日もソックスはグリーンとブルーのシマシマ。この格好にだよ？ びっくりだよね。決して安いスーツではないだろうが、けっこうなしわくちゃだし、おまけに靴は履き古しだし。オレは世界のハリソン・フォード。だから洋服なんかに興味ない。文句あっか？みたいな心の声が聞こえてきそう
■4DON 常盤貴子（45）
「花筐／HANAGATAMI」
重厚なボヘミアン調のドレス。凝りに凝った素材を接ぎ合わせて、70年代調のぶっといベルトとも相性がいいよね。これで、おでこにヘアバンドでもした日には、まんまカルメン・マキだよな。まあ、ファッションイベントならまだしも、趣味嗜好が強すぎて、レッドカーペットのドレスじゃないのが難点です
山本佳奈
鈴木涼美
古賀茂明
