別の希望の党関係者も同様にこう警戒する。

「小池さんが目指しているのは細川さんの時と同じ総理の椅子。だから、民進がごっそりきて丸飲みの形は正直、困っている。やはり、安全保障政策や憲法問題について一定のコンセンサスが得られないと受け入れられないのが本心なんです。そのために若狭、細野両議員の候補者選びを一旦リセットさせた。小池ブランドにふさわしい少人数でいいんです。全国から問い合わせが殺到し、人数は集まりますから。後は国政出馬含め、自公などが過半数割れば選挙後の連立時にキャスティングボードを握る想定をしている。安売りはしません」

 希望から出馬予定の衆院議員はこう漏らした。

「やはり違和感あるよ。希望が民進左派を振り落としても、民進党そのものと受け取られる。それでも、安倍続投よりマシと有権者が思うか? はっきりいうと、よく分からない」

 当の小池都知事は28日午後、日本記者クラブで会見し、東京五輪のためにつくったバッチを紹介しながら、「選挙が近いですが、これは落ちないバッチですので……」とジョークを飛ばしていた。

 選挙のキャスティングボードを握り、テレビジャックを続ける小池都知事の次の一手はいかに。(本誌 村上新太郎 小泉耕平)

※週刊朝日オンライン限定

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