民進党がいよいよ”解党”される。衆院解散直後の9月28日午後、民進党の両院議員総会が党本部で開かれた。
冒頭に挨拶した前原誠司代表は一枚のペーパーを報道陣に配布。
「総選挙の対応」と題したそのペーパーには、「今回の総選挙における民進党の公認内定 は取り消す」、「民進党の立候補予定者は『希望の党』に公認を申請する」、そして、希望の党との交渉や当面の党務は前原代表に「一任する」、などの方針が書かれていた。
前原氏が「どんな手段を使っても安倍政権を止めなければいけないのではないでしょうか」と問いかけると、議員たちの多くからは「そうだ!!」と大きな声が。「名を捨てて実をとる決断を、是非ご理解いただきたい」と演説を終えると、議員たちから大きな拍手が巻き起こり、「よーし!」と声もあがった。
会場には「これが政治のダイナミズムだよな」などと笑顔で雑談する議員もおり、党が消滅するとは思えないような和やかなムード。役員席では終始、腕を組んで険しい表情だった枝野幸男代表代行や、悲しげな表情を崩さなかった辻元清美氏などの姿が印象的だったものの、全体的には前原氏の提案に肯定的な議員が多いようだった。
だが、民進党所属議員らが気になるのは、受け皿となる「希望の党」の反応だ。
小池周辺は代表である小池百合子東京都知事の戦略をこう語る。
「ボスの小池さんは絶対に小池ブランドに傷をつけない。傷をつける可能性のある人、民進の左派は絶対に入れません。それが細川さんから日本新党時代に学んだことなんです。それさえ守れば少数でも天下が取れると思っている。だから都議選が終わったとき都ファと距離を置いたのは小池ブランドに傷をつける可能性のある人が存在したからなんです」