9月21日から24日まで開催されたゲーム国際見本市「東京ゲームショウ」でも、VRが人気だった。
カプコンのブースでは、「囚われのパルマ VR面会」に女性が列を成していた。イケメンの男性とガラス越しにコミュニケーションをするゲーム。側から見ると、何も映ってないない壁に向かって、女性が手の平をつけるなど不思議な光景だが、ヘッドマウントディスプレーにつけて見える先にはイケメンがいるわけだ。
このVRゲームを終えた直後の女性たちは、みな笑顔だった。ゲームを体験した直後に、ゲーム会社で働いてるという女性に感想を聞くと、「これは凄いと噂になっていたので、体験しにきたが、思った以上にリアルだった。グラフィックがすごい」と興奮していた。
家庭用VRゲームは現時点では、ガンシューティングやアクションといったジャンルと相性がいいと言われているが、こういった恋愛コミュニケーションゲームも、家庭でVRを楽しむ層を増やすきっかけになりそうだ。
プレイステーションを発売するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のブースでは、昨年に続きPSVRコーナーを設置。ロボット操作ゲーム、剣や魔法などを操るアクションゲーム、レーシングゲームなど8作品を展示し、来場客で溢れていた。SIEの担当者はこの1年でプレイステーションVRの広がりを実感する。
「世界中でプレイステーションVRに向けて開発する会社が数百社、年内だけでも何百タイトルの作品が発売されます」
誰もが気軽に楽しめるVRゲームが、ますます増えていくのは間違いない。(本誌・大塚淳史)
※週刊朝日オンライン限定記事