宇野常寛さん自身のネット番組「木曜解放区」(https://www.youtube.com/watch?v=XLvXgWzO4Ow)で番組降板について語っている。(c)朝日新聞社
宇野常寛さん自身のネット番組「木曜解放区」(https://www.youtube.com/watch?v=XLvXgWzO4Ow)で番組降板について語っている。(c)朝日新聞社
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 朝の人気番組をめぐり、“スッキリ”しない騒動が勃発している。

 日本テレビ系の朝の情報番組「スッキリ!!」のレギュラーコメンテーターを務める評論家の宇野常寛氏(38)。サブカルチャーなどに詳しく、ネットなどを通じて積極的に情報発信していることでも知られる。

 宇野氏は番組を9月いっぱいで降板することになったと、自身の制作するインターネット上の動画放送で8月31日に明かした。番組側とトラブルがあったとし、「僕は事実上のクビだと解釈しています」「彼ら(番組上層部)に、軽蔑しか感じません」などと語った。

 いったい何が起きているのか。宇野氏本人を直撃した。

 宇野氏によれば事の発端は今年1月。「アパホテル」の客室に南京大虐殺を否定する内容の書籍が置かれていることについて、番組内で「歴史修正主義だ」などと批判したことだという。

「後から知ったことですが、放送後に日本テレビ本社に2度ほど右翼の街宣車が押しかけ、私の発言を批判して『スッキリ!!』の放送をやめろなどと迫った。このことで、番組プロデューサーは相当、ナーバスになっていたそうです」

 3月初旬、宇野氏は番組前の打ち合わせで、森友学園と加計学園の問題について、安倍政権の右派的イデオロギーについて触れるコメントをするつもりだと表明。すると、スタジオ入りする直前に番組プロデューサーに呼びとめられたという。

「プロデューサーは打ち合わせの話を聞きつけたようで、私に発言を止めるように言ってきた。私が拒否すると言い合いになり、番組が始まりニュースのVTRが流れている最中にも『なんだお前は!』などと怒鳴られました」(宇野氏)

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