こんなユニーク採用も(週刊朝日 2017年8月11日号より)
こんなユニーク採用も(週刊朝日 2017年8月11日号より)
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 求人倍率が上昇し続け、今やバブル期並みの人手不足。来春入社に向けた採用活動も学生優位の「売り手市場」で、企業はあの手この手で新入社員獲得に動く。麻雀や焼き肉など、就職と一見関係ないことも採用の独自性のPR材料に。さて、御社の採用はどう変わりました?

「ランチを食べながら、お話を聞かせて頂けませんか」

 人材サービス会社ビズリーチ(東京都)の就活サイト「ニクリーチ」に学生が登録すると、こんなスカウトメールが企業から届く。

 企業側は学生のプロフィルをもとに、採用したい学生を焼き肉などの食事付きでスカウト。登録者の大学3年生、末松佳峰さん(20)は「ごちそうを食べながら、企業の人のお話を聞けるのがよい」と語る。

 6月時点で8万人超の学生が登録し、導入企業は300社超。ニュースアプリを運営するGunosy(グノシー=東京都)は2015年から新卒採用を始め、ニクリーチを使っている。「新卒採用のイメージが学生に定着しておらず、話題になる方法をとる必要があった」という。

 麻雀が強いと有利。そんな就職活動もある。

 人材サービス会社のカケハシ スカイソリューションズ(東京都)は、学生と採用担当者による麻雀大会を12年から開催。「麻雀採用」と銘打ち、論理的思考力や判断力の強い学生に出会える場を提供している。大会後は懇親会があり、学生の人柄にも触れられる。

 入賞者は企業が選考で優遇。不動産会社の那珂ハウジング(茨城県那珂市)は、この方式で昨年1人採用した。「不動産営業は、人より収入を多く得たいというハングリーな姿勢が不可欠。そんな人材を採るため、参加した」という。最後は社長との麻雀で採用を決定した。

 麻雀に限らず、強みを何か持つ学生は魅力的だ。不動産会社の東急リバブル(東京都)は、何らかの「ナンバー1」経験をアピールできる学生に、1次面接を免除している。

「就活応援 0円酒場」。こんな風変わりな採用の場もある。東京都内を中心に鶏料理居酒屋「てけてけ」などを展開するユナイテッド&コレクティブ(東京都)で、15年から始めた。

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