結婚願望を持つ女性に立ちはだかる「33歳の壁」。結婚相談所では「32歳から33歳までの1年間が勝負」と告げられることも。また、年齢に焦って、結婚したとしても後悔するケースも存在する。「33歳の壁」は婚活女性にとって、大きな障害になっているのだ。
婚活中のアラサー女性らを悩ます「33歳の壁」は、結婚相談所が発信源なのだろうか。だが、結婚相談所に取材をしてみると意外な答えが返ってきた。
大手結婚相談所のツヴァイは「33歳の壁をお客さまから感じることはないので、それを意識してサポートしてはいません。確かに、お子様を望まれる場合は、男女とも年齢を意識されるかと思いますが、意識する年齢としては、33歳は早すぎると捉えています」。中堅や地方の結婚相談所でも、「子供を産みたいという女性の結婚は40歳までにという要望が増えています。33歳までに、というのは少ないですね」。会員20人ぐらいの首都圏の小規模結婚相談所は「ネットで『33歳の壁』を知って相談にやってくる女性もいますが、年齢ではなく自分にふさわしい人を選びましょうとアドバイスします」と、否定する。
それでは年齢制限を設けている相談所はどうか。
「ganmi」(東京都目黒区)では、男性39歳、女性34歳までと限定している。さらに男性は大卒以上で年収700万円以上、身長168センチ以上。一方、女性の場合は初婚できちんとメイクすることが条件だ。同社代表の三島光世さんによると、女性の33歳が結婚のボリュームゾーンであるという。
「成婚カップルの平均年齢差は、7~8歳。女性32歳、男性40歳のカップルが多いです。でもこれは結婚相談所という場所で出会ったカップルに限ったことでしょう。というのは結婚相談所に入会する男性の多くは子供を産んでくれる女性を求めます。しかも高齢出産に入る35歳前と限定する。そのため33歳までの女性を希望する傾向が強いのです」
子供を欲しがる40歳以上の男性が34歳以下の女性を求める傾向が高い。これが「33歳の壁」の正体なのだろう。
「結婚相談所に入会する男性は、超保守的です。しかも今どきの男性は、女性を養う気がないので、夫婦共稼ぎを望んでいます。うちで成婚できる女性は、どちらかといえば一般職の早めに出産したい女性です」