ただ、入江氏にひるむ気配はない。都民ファーストの会が立ち上げた女性活躍推進本部の事務局長に選ばれただけあって、女性政策を前面に打ち出して自民党の牙城を切り崩す構えだ。
「現職はお二人とも自民党のお方ですが、新しい風を入れないと、情報公開された透明化された都政にはならない。そこはしっかり戦っていきます。都民の半分は女性なのに、女性の代表として政策を訴える人間が都議会には本当に少ない。女性の声をきちんと聞いて集めて、政策として反映されるようにしたいし、皆さまの共感を呼びたいと思っています」
事務所の壁には小池氏が昨夏に都知事選を戦った時と同じ、緑の葉っぱ型の紙に来訪者が応援メッセージを書いて貼り付けていくコーナーが設けられており、入江氏自身も緑のワンピースに緑の名刺入れと、「小池グリーン」に身を包む。同じテレビ業界出身の小池氏が得意とするワンフレーズ戦術も見習っていきたいと語る。
「小池知事が先日の会合で『都民がラストになっている。都民ラストじゃなく、ファーストにするんです!』とおっしゃっていて、テレビ的なコメントで、素晴らしいなと。私も繰り変えさせていただこうと思っています。私たちテレビに携わる人間は、瞬間でいかにわかりやすく、インパクトがある伝え方で人の心をつかむのが大事。都民の皆さんにわかりやすい言葉で、わかりやすく語りかけることを心がけていきたい」
“小池流”で旋風を起こせるか。(本誌・小泉耕平)
※週刊朝日オンライン限定記事