2月25日公開されるファン待望の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」。主人公・古代進役を演じた小野大輔さんと、シリーズ構成を担当した福井晴敏さんとが、ヤマトがいま再び旅立つ意味を語った。
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──大ヒット作「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編で最新作の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が劇場上映されます。
福井晴敏(以下:福井):小野さんは、「2199」が終わった後に、初めて昔の「宇宙戦艦ヤマト」を見たんですよね。
小野大輔(以下:小野):はい。だけど、続く劇場版「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は、その流れでは見なかったんですよ。
──「2202」は、1978年公開の「さらば」をモチーフに制作され、今回は全七章のうちの第一章が「第一話・第二話」の2部構成として上映されます。
福井:「さらば」を見ていなかったのは、“再出撃”の予感があったからじゃないですか?
小野:そうですね。薄々そんな気もしていましたけれども。
福井:ないことはないだろうなと。
小野:でも、「2199」が終わったとき、本当に大きな使命を帯びた旅を終えて、ものすごい達成感があったんです。「2202」のお話をいただくということはつまり、もう一度ヤマトに乗り込むということなので、もう率直に、なぜまた(ヤマトに)乗らないといけないのかと、純粋な疑問から入りました。
けれども、収録スタジオに「2199」のクルーが再集結したときに、この人たちの背中を見て旅してきたんだなあ、またこれから新たな旅に出るんだなあと、嬉しかった。その収録スタジオって、僕にはヤマトの艦橋みたいに見えるんですよ。メカニカルなミキサー卓があって、そこに吉田知弘音響監督が座っていて。
福井:艦長席だ。
小野 アフレコにおける艦長ですよね。艦長のもと、クルーの役者たちが集まる。そう考えると、波動エンジン的なポジションにいらっしゃるのが、羽原信義監督や福井さん。