カトリーヌ:全面ツッコミ待ち。水野美紀が「スチュワーデス物語」の片平なぎさみたいに「(悪い足を)さすって」と“ニセ野内”に言う。

山田:見る側のツッコミ方も変わったわね。昔はお友達と電話しながらドラマを見るのが楽しくて。今はSNSで見ず知らずの人と会話しちゃうでしょう。

カトリーヌ:それを意識するなら小ネタ挟むなど視聴者へのサービスもあるべき。やはり浅野さんは毎週壁をたたくべきです(笑)。

山田:視聴率のいい、悪いもすぐネット上で話題になる。特に木村君は言われすぎで気の毒。視聴者は、高視聴率のものを後から見たい。失敗したくないという心理が働いているように思えます。

カトリーヌ:最近そうですよね。視聴率が視聴率を呼んでヒットが生まれる気がします。「逃げ恥」とか、「半沢直樹」とか。

山田:関東、特に東京の視聴者にその傾向が強い気がするんです。それって、お笑いに似ていると思って。関西では自分がおもしろいと思えば我先に笑う。東京では周囲の様子をうかがって笑い始める。視聴率に惑わされすぎても楽しめない。

カトリーヌ:その点、深夜枠は自由。本当に見たいドラマを見ている。

山田:もしかしたら、大胆に枠を変えないといけない時期なのかもね。

週刊朝日  2017年2月24日号より抜粋

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも