防腐剤無添加のスキンケア化粧品「天使の美肌水」は、大人から子供まで全身に使える。全国のドラッグストアなどで販売。通販サイト「天使の美肌工房」もある(撮影/大野洋介)防腐剤無添加のスキンケア化粧品「天使の美肌水」は、大人から子供まで全身に使える。全国のドラッグストアなどで販売。通販サイト「天使の美肌工房」もある(撮影/大野洋介)
右から、さっぱりタイプ(税抜き680円)、ヒアルロン酸入りの超しっとりタイプ(同760円)、しっとりタイプ(同680円)=いずれも310ミリリットル(撮影/大野洋介)右から、さっぱりタイプ(税抜き680円)、ヒアルロン酸入りの超しっとりタイプ(同760円)、しっとりタイプ(同680円)=いずれも310ミリリットル(撮影/大野洋介)
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、スキンケア化粧品「天使の美肌水」について。

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 フジテレビのメイク室には、ちょっと変わった化粧品が置いてある……という感想を私はもっている。

 ちなみに、女性タレントの多くは自分の楽屋に専属メイクさんを呼び込んでヘアメイクをするため、メイク室には姿を現さない。

 いわゆる“局メイク”を利用するのは、私のような“文化人”(苦笑)や、アナウンサー。そして、専属メイクをまだつけてもらえない新人タレントや、特につける必要がない(?)男性タレントやお笑い芸人らだ。こういう人たちは、髪のセットやスタイリングのみを局メイクさんに任せ、メイクは自分でする。女性アナウンサーは100%、セルフメイクだし、私も顔は自分で仕上げている。

 かといって、局メイクさんのテクニックが件(くだん)の専属メイクさんよりも落ちるかといったら大間違い。

 局メイクさんは連続ドラマのメイクを担当することもある、長いキャリアを誇るベテランさんが多いことでも知られているのだ。

 フジテレビのメイク室に話を戻そう。

 なぜ私が「ちょっと変わった化粧品が……」と思っているかというと、まず同局には昔から華やかな女性アナウンサーが大勢いるせいで、「○○アナに届いたメーカーさんからのお試し品」や「△△アナの紹介のサンプル」が置いてあるから。

 
 次に、「ディノス」とのお付き合いなのか、通販で人気の化粧品が置いてあるという印象もある。

 そんな中、いま、フジテレビのメイク室の各ミラーの前に必ず置いてあるのが「天使の美肌水」という全身化粧水だ。尿素配合の「さっぱり」「しっとり」タイプに加えて「ヒアルロン酸の天使の美肌水」も揃う。

 ボトルの素材や形状からして「たっぷり使ってくださいね」というメッセージが聞こえてきそうな見た目。コットンを数枚重ねて、たっぷり含ませてパッティングすることから始める人もいれば、佐伯チズさん式に、パックをしている人もいる。

 製造・販売元は、長野県の「大明化学工業株式会社」。ドラッグストアで買うこともできれば、「天使の美肌工房」という通販サイトでも買える気軽さも、「オススメしやすい」とメイクさんたちは言う。

 数ある化粧水の中で、なぜこれをセレクトしたかと聞くと、「刺激が少ないので、あらゆる肌質の方が出入りするメイク室には最適」とも教えてくれた。

 どのタイプも千円以下なので、冬場も夏場も本当にたっぷり全身に使えるのが有り難い。天使に感謝。

週刊朝日 2017年2月10日号