角盈男(すみ・みつお)/1956年、鳥取県生まれ。投手。77年、巨人入団、78年に新人王獲得、81年、最優秀救援投手に。89年日本ハム、92年ヤクルトに移籍。92年に現役引退。「昭和歌謡曲バー『m-129』でお待ちしています」(撮影/植田真紗美)
角盈男(すみ・みつお)/1956年、鳥取県生まれ。投手。77年、巨人入団、78年に新人王獲得、81年、最優秀救援投手に。89年日本ハム、92年ヤクルトに移籍。92年に現役引退。「昭和歌謡曲バー『m-129』でお待ちしています」(撮影/植田真紗美)
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デーブ大久保(大久保博元/おおくぼ・ひろもと)/1967年、茨城県生まれ。捕手。85年、西武入団、92年に巨人に移籍、同年前半戦で12本塁打を打ち活躍する。95年、ケガで現役引退。2015年、楽天の監督に。同シーズン終了後退任(撮影/写真部・加藤夏子)
デーブ大久保(大久保博元/おおくぼ・ひろもと)/1967年、茨城県生まれ。捕手。85年、西武入団、92年に巨人に移籍、同年前半戦で12本塁打を打ち活躍する。95年、ケガで現役引退。2015年、楽天の監督に。同シーズン終了後退任(撮影/写真部・加藤夏子)

「あのプレーはよかった」「あのとき、あと1本が出ていれば……」。そんな野球談議が元プロ野球選手とできる、夢のような酒場を紹介する。

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「現役時代は、食べることも仕事のようでしたね。各地の遠征で食べたうまいものを集めてお店に出しています。どこのお店にも負けないですよ」とは2016年3月に東京・新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」をオープンした前楽天監督のデーブ大久保さん。現役時代は西武巨人でバッターとして活躍。現在はバットを包丁に持ち替えて腕を振るう。

 プロ野球選手は、現役引退後に第二の人生として居酒屋などの飲食店を営むことが多い。どのお店もオーナーである元プロ野球選手たちのお眼鏡にかなった逸品を出しているので、味も折り紙つき。

「実は、フォークボールは投げられないんだよね〜」とか、「負けると、その日は全く寝られなくなる!」など、おいしい料理やお酒をいただきながら、今だから話せる現役時代のエピソードなどの話が聞けるのは、まさに珠玉の時間。

 セ・リーグは広島の25年ぶりの優勝で盛り上がり、ペナントレースは終盤を迎えている。だが「プロ野球酒場」は、まだまだ熱いシーズンが続く。

■昭和歌謡曲バー「m‐129」(角盈男さんのお店)
東京都渋谷区恵比寿南1‐1‐3マツダイビル2F/営業時間/19:00~24:00(L.O.)/定休日:日・祝/本人がいる時間帯 20:00~24:00

角盈男さんがマスターを務めるこのバーは、扉を開けると懐かしいお店に迷い込んだよう。店内には昭和歌謡曲が心地よく流れている。「お客さんのお話や年齢から、僕が曲を選んでいます。常連になればリクエストにもお応えしますよ(笑)」(角さん)。お店の雰囲気に反して音響は最新で最高のものを装備している

■かねいし(金石昭人さんのお店)
東京都品川区上大崎1‐1‐14トーカン白金キャステール2F/営業日:11:30~13:30、17:30~23:00(日祝は夜のみ)/定休日:月/本人がいる時間帯:18:00~19:00

「昔から寿司が好きでね。行きつけの店の大将が辞めちゃったのが、私が飲食店を始めようと思っていた時と一緒だったので、じゃあ一緒にやろうよ、と」(金石さん)。99年11月に開店した寿司屋は大成功。麻布十番に鉄板焼き店も2店開いた。本人は連日3軒に顔を出している

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