オリンピックから帰国後の初仕事として、8月29日に千葉の平川CCで「第12回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」を開かせてもらいました。何とか台風も避けられ、無事終えられました。
今回も小学5年から高校3年まで男女120人が参加してくれました。ジュニア年代の子どもたちに1試合でも多く経験してもらいたいという思いから、マルジュニアを始めました。だいぶみなさんに認知してもらって、定着してきたなと思う一方で、金銭的、時間的な問題で全国のジュニアを集めるには至ってないし、現状では非常に難しい。全国区にするのが大きな目標なので、そこへ一歩ずつ進んでいきたいです。
マルジュニアはもちろん死ぬまでやっていきますよ! 僕にできることを背伸びをせず、身の丈に合った感じで一生やっていけたらいいなと思ってます。
話は変わりまして、石川遼(24)が「RIZAP・KBCオーガスタ」(8月25~28日、福岡・芥屋GC)でツアー14勝目を挙げました。腰を痛めて今年2月にアメリカから帰ってきて、復帰2戦目での完全優勝でした。すごいですね。さすがに恐ろしい強さを持ってると感じさせられました。
それでも数字を見てみれば明らかなように、遼は決して満足してないと思うんです。フェアウェーキープ率は37.5%で54位だし、パーオン率は59.72%で34位でした。それでも圧勝できたのは、日本のコースの甘さでしょうね。遼のグリーン周りの技術があれば、簡単にこなせちゃうんです。もちろんパッティングは非常によかったと思います。何か一つ飛び抜けたものがあれば勝てるんですよ、日本では。それは遼自身が分かってると思うんです。だから、またアメリカで戦うには、安定させないといけない部分が山ほどありますね。
それから11月にオーストラリアで開かれる国・地域別対抗戦「ワールドカップ」に、日本代表として遼と松山英樹(24)がエントリーしました。8月1日時点での各国世界ランキング最上位選手がパートナーを指名しますので、今回は英樹が同学年の遼を指名したんです。僕はこの二人がいまの最強タッグだと思ってます。彼らが出場するってことで、見る側もワクワクしますよね。2002年に伊澤利光さん(48)と僕が組んで以来の優勝を持って帰ってきてほしいですね!
02年のときはもう、二人ともスキルがかなり高かった。いま、僕があのときのままなら英樹のパートナーとしても十分にやれると思うぐらいですよね。優勝できるチャンスは十分あると思ってメキシコへ乗り込みました。最終的に土壇場までいって勝ったんですけど、僕らは最後まで落ち着いてました。一方でアメリカチームはアグレッシブにいきすぎて崩れた。日の丸を背負って勝ったのがうれしくてね。メキシコからロスまでの2時間はプライベートジェットの中で大パーティーですよ。ああ、楽しかったなあ。
遼と英樹なら、間違いなく上位争いはしてくれますよ。ゴルフ界を思いっきり盛り上げてほしいですね。
※週刊朝日 2016年9月16日号
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