「連ドラの女王」と呼ばれ、数々の大ヒットドラマの主演やヒロインを務めてきた常盤さん。現在はドラマはもちろん、映画や舞台でもご活躍。「自由に生きちゃっている」とはご本人の弁。お仕事やご家族のこと、いっぱい話してくださいました。
林:ところで、私が常盤さんと初めてお会いしたのは、常盤さんが橋田賞を受賞されたときでしたね(97年)。
常盤:もう20年近く前ですね。
林:そのときは「あ、ホンモノだ!」とか言って、柴門ふみさんと一緒に「お願いしま~す」って写真撮っていただいたんです。当時、常盤さんは「連ドラの女王」と呼ばれていて、1年に何本もの連ドラに出演して、それがどれも大ヒットだったんですよね。
常盤:ただやってただけなんですけどね。
林:よく体がもちましたね。
常盤:事務所の社長はテレビ局の人に、「女優をつぶす気か」って言われたりしたみたいです。当時、連ドラの主演は、1年に1回ぐらいがふつうだったので。でも、そのころの私はほんとにお芝居を求めていて、スポンジのように吸収する時期だったから、やればやるほど自分が成長していくのがわかってた。周りからは「連投なんてあり得ない」って言われたりしたんですが、そんなの大きなお世話よ、放っておいてほしいな、と思ってました。
林:あのころはドラマの黄金期で、今から思うと視聴率も夢のような数字でしたよね。常盤さんはいろんなヒロイン像を見せてくださったけど、私は「Beautiful Life~ふたりでいた日々~」(00年)や「愛していると言ってくれ」(95年)が好きで。当時の名作、みんな常盤さんが演じてたような気がする。
常盤:そんなことないですけど、いい時代だったんでしょうね。
林:すっごく忙しかったでしょう?
常盤:忙しかったんですが、一つの作品が終わったら、最低3日、できれば1週間くらいは必ず空けてもらっていたんです。私は不器用だから、1コずつしかできないんですね。そこでリセットして、また次の作品に入ることができました。それを死守してくれた事務所に感謝しています。
林:常盤さん、ご自分で事務所を探されたそうですが、どの事務所がいいか、いろいろ調べたんですか。