暦の上ではとうに春だが、まだまだ夜は冷える。身も心も寒い記者(バツなし、独身)は、巷に“足湯合コン”なるものがあると聞きつけ、心が躍った。藁にもすがる思いでスマホのアドレス帳をめくり、女友達に女のコ集めを懇願。3対3の合コン開催にこぎつけた。
3月某日19時。クラブやバーが立ち並ぶ眠らない街で待ち合わせ。やってきた妙齢の女性陣が美女ぞろいで色めき立つ。直前に男性陣の一人が来られなくなったが、むしろ天の計らいだ。ライバルが一人減った。
目当ての足湯カフェは駅から徒歩2分ほど。全室完全個室でカラオケも完備。30分おきに6千~7千円のルームチャージがあり、なかなかのお値段だ。ホテルのようなエントランスを抜けて、予約した部屋へ入る。20平方メートルほどの部屋で天井は高く、静かで落ち着いた空間だ。長テーブルに掘りごたつ、その隣にはジャグジー付きの円形の足湯! 部屋全体が間接照明で薄暗く、ムーディーだ。
「ラブホテルみてーだな」
品性のかけらもないが、これが男側の第一声だ。先の願望がにじみ出てしまっている。女性陣は「すごーい!」と嬌声を上げてキャッキャウフフ。つかみはバッチリだ。ちなみに、他にも掘りごたつが足湯になっていて、食事しながらつかることができる部屋もある。
足湯の前にまずは乾杯。女性陣は30代のOLが2人に20代のアパレル販売員が1人。対して男性陣は記者と同級生の会社員だ。足湯での合コンについて女性陣に聞いてみる。