走る、読む(自分で手紙を)。走る、読まれる(応援してる人から手紙を)。すると中継ブースのタレントたちが、お決まりのコメントでしめる。「感動をありがとう! 勇気を頂きました!」。もはや熟練の域に達する、この感動と勇気の流れ作業。
その他は、マラソン出るって小耳にはさんだからついでに企画したとしか思えない、ホリエモンこと堀江貴文と脳科学者・茂木健一郎のマラソン対決あり(ただ汗まみれのおやじを見るはめに)。芸人「アムール」のロッキー(誰だよ!)が、完走後、相方月影キララにプロポーズするイベントあり(DAIGOのプロポーズすらどうでもいいのに、なんでこれを見せられているのかしら感が満点)。
市民マラソンが、いまや日テレのイベント状態? 来年、東京マラソンのゴールには募金箱が置かれ、ランナーが谷村新司と加山雄三の「サライ」熱唱で迎えられても不思議じゃない。
※週刊朝日 2016年3月18日号