動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、ブルガリア・ネセバルの猫。
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ダンスでも踊っているかのような猫。どこか神秘的な表情で何を見ているのだろうか。
黒海に突き出た、ブルガリアの古代都市ネセバルは、3千年ほど前に創立された、ヨーロッパで最も歴史が古い都市のひとつとして知られる。古くからギリシャやイタリアなどを結ぶ海洋交易の港町として栄えた。
ユスティニアヌス帝時代に建てられた「聖ソフィア教会」は、現在廃墟になり、多くの猫が暮らす。猫の目の前にふわり、と鳩の羽が舞う。捕まえようと、にゃんとも必死なようです。
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※週刊朝日 2015年6月12日号