“忍者”を体験する本紙記者(撮影/写真部・植田真紗美)
“忍者”を体験する本紙記者(撮影/写真部・植田真紗美)
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 窓の外に見えるのは飛行機。離着陸を繰り返す重低音が響く。中部国際空港の展望風呂「風(フー)の湯」。記者が湯船に浸かるとちょい熱。湯船の中で外国人観光客に話しかけた。

 これから中国・上海に帰るという、証券会社に勤める中国人の男性(40代)は窓の外に視線を向けながら、

「日本に来るのは3回目。今回は名古屋城を見ました。風呂の中で飛行機を眺められるなんて、贅沢ですよ」

 と満足げだ。

「風(フー)の湯」は05年にオープンした日本初の空港風呂だ。

「外国人には『日本最後のひと時』としてご利用いただきたい」(中部国際空港総務部広報の坂本裕宣氏)

 現在、地方空港では外国人向けのこうしたユニークな取り組みが増えつつある。外国人は最後の最後まで日本を楽しむのだ。

 滞在中も“爆買い”以外に貪欲に楽しんでいる。一年を通して欧米人に人気なのが「忍者体験」だ。

 記者も体験してみた。「武蔵一族」忍者道場(東京都北区)は、1人1万5千円で手裏剣、吹き矢、剣術などを2時間体験できる。

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