クリスマスまであとわずか。お孫さんへのプレゼント選びに、毎年頭を悩ませていませんか? 期待を裏切らず、満面の笑みで「ありがとう!」と言ってもらえるかどうか、祖父母にとっても大事なこと。そこで消費生活アドバイザー・通信販売評論家の村山らむねさんに来年はやりそうなプレゼントも教えてもらった。
【2014「プロが選んだ今年のクリスマスおもちゃ」ベスト10!<男児・女児編>】
「テニス用品ですね。錦織圭さんの活躍や東京オリンピックの開催を控えた現状を踏まえて、スポーツ用品全般は両親も喜ぶはず。靴はすぐにサイズが変わってしまうのでウェアなどを」
5歳の孫をもつ片桐直子さん(70)には、こんな悩みがあるという。
「『アナと雪の女王』のエルサかアナのドレスが欲しいと孫に言われたのですが、娘(母親)から『着ていく場所がないのでやめて』とNGが出てしまって」
片桐さんのように、孫本人の希望と両親の希望が一致しないケースも決して少なくないだろう。
村山さん自身も16歳の娘をもつ母親。「難しいですね」とつぶやきながらこう助言する。
「親としては自分の意図にそぐわないものを子どもに買い与えられるのは、迷惑な話。でも祖父母の身になると、ほしがっているものを買ってあげたいのが本音ですよね。最終手段になりますが、同等の金券を『お母さんに預けておくね』と渡してみては? その際は孫の見ている前で、というのがポイントです」
金券を渡すというのは若干寂しい話だが、入手困難なおもちゃを孫がほしがる場合の裏技にもなる。孫の目の前で親に「このお金で○○を買ってあげてね」と手渡すことで、面目を保てるからだ。
両親の教育方針を知っておくことはとても重要だ。ゲーム系やキャラクター系のおもちゃを禁止している家庭もあるので、気をつけたいところ。おもちゃを与えたい祖父母と、禁止する両親の間に挟まれて、孫を苦しめかねない。
また、日本メーカーの製品であれば、日本玩具協会が設定した安全基準に合格した玩具につける「STマーク」が付いているかも確認しよう。
「考えれば考えるほどわからない」という方は、百貨店や専門店へ行き、「プレゼント選びで悩んでいる」と正直に相談してみるといい。すべては孫の笑顔に出会うためなのだから。
【2014「プロが選んだ今年のクリスマスおもちゃ」ベスト10!<知育・幼児編>】
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※週刊朝日 2014年12月19日号より抜粋