手ぬぐいは日本の気候に適した合理的な実用品手ぬぐいは、ゆるく脱水して形を整えて干すとアイロン要らず。端が切りっぱなしなので乾きが早くて衛生的。これらの点で夏におすすめ。最初は洗うたびに端の糸がほつれるが、何回か糸を鋏で切るとほつれが収まる。手ぬぐいの使い勝手の良さはそのままに、懐かしさがありながら現代的な趣味の良いデザイン(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
手ぬぐいは日本の気候に適した合理的な実用品
手ぬぐいは、ゆるく脱水して形を整えて干すとアイロン要らず。端が切りっぱなしなので乾きが早くて衛生的。これらの点で夏におすすめ。最初は洗うたびに端の糸がほつれるが、何回か糸を鋏で切るとほつれが収まる。手ぬぐいの使い勝手の良さはそのままに、懐かしさがありながら現代的な趣味の良いデザイン(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
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他に作家シリーズの柄も(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
他に作家シリーズの柄も(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
注染独特の美しいにじみ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
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注染独特の美しいにじみ(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)

 週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。

【美意識ある生活 他の逸品はこちら】

 今回は、にじゆらの手ぬぐい花の贈り物を紹介する。

*  *  *

■汗ふきによし。おしゃれによし。贈るによし

 一度使うとやめられなくなるのが手ぬぐい。ハンカチの約3倍の大きさだから、猛暑の汗ふきに本当に助かる。

 今のお気に入りは「にじゆら」。大阪・堺の染工場、ナカニのオリジナルブランドだ。手作業で染料を注ぐ「注染」という技法による、ふんわりとしたにじみやぼかしの染めが魅力。布は浴衣にも使われる、細い糸で織り上げた目の細かい「特岡」の中でも上質な晒し木綿を使っているので、色柄もきれいに染め上がり、肌触りと吸水性も抜群。

 夏から初秋は2枚持ち歩き、1枚はエアコンの冷えが気になるときのスカーフ代わりに。大ぶりの柄と色合いのニュアンスが首元で美しく映えるからだ。

 夏のプチギフトには、今回紹介する「手ぬぐい花の贈り物」が好適。折りたたんで花の形にしてあり、オリジナルパッケージに花の形のまま挿して飾っておけるナイスなアイデア。最近は生花不可の医療施設もあるので、お見舞いにも、ぜひどうぞ。

<今日の逸品>
にじゆら 手ぬぐい花の贈り物 全6種類 各2000円(税別)
※作家シリーズは別ラインで、花の形状ではなく平らな状態でお届け。1300円(税別)から
問い合わせ先:ナカニ
www.nijiyura.jp/hpgen/topmenu.html

※にじゆら 手ぬぐい花の贈り物を購入する

週刊朝日 2014年8月8日号