「生きるべきか、死ぬべきか」。ハムレットの心境?の石破茂幹事長 (c)朝日新聞社 @@写禁
「生きるべきか、死ぬべきか」。ハムレットの心境?の石破茂幹事長 (c)朝日新聞社 @@写禁
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 発足から1年7カ月が経ち、いよいよ改造となる第2次安倍内閣。石破茂幹事長を閣内に封じ込めようと躍起になる安倍晋三首相(59)だが、どうなるのか。政治ジャーナリストと自民党ベテラン秘書たちが大胆予想した。

 安倍首相はこれまで数度にわたり、集団的自衛権行使の関連法案を担当する「安全保障法制担当相」を打診した。来年9月の総裁選で最大のライバルとなる石破氏を閣内に取り込み、自分に刃を向けないよう封じ込める狙いがあるとみられる。閣僚になれば公務も忙しく、派閥を拡大させることもままならない。

 石破氏は元防衛相で安全保障のスペシャリストを自任するだけに、「当初は入閣に色気があった」(側近議員)という。

 だが、石破氏の出身派閥・額賀派の後見人である青木幹雄元自民党参院議員会長(80)が「閣僚を引き受けたら総理の目がなくなるわね」と忠告。石破氏を支持するグループ「無派閥連絡会」の議員からも、「入閣要請はワナ」「安全保障政策は石破さんが総理になってから、じっくり取り組めばいい」などの意見が相次ぎ、石破氏は入閣拒否に傾いているという。

 こうなると石破氏の処遇は「幹事長続投」か「無役」かのどちらかだ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏、自民党内の政局事情に詳しいベテラン秘書軍団の予想はともに「続投」となった。

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