7月29日、「上海福喜食品」の期限切れ鶏肉問題で謝罪会見に臨んだ、日本マクドナルド社長兼CEOのサラ・カサノバ氏。しかし、そのファッションに苦言を呈すのはファッションデザイナーのドン小西氏だ。
* * *
いろんな謝罪会見を見てきたけどさ、はっきり言ってこりゃあ失敗だね。だまされただの、訴えるだの、この期に及んで被害者アピールってどうなのよ。それ以上に、この謝罪ファッションも失敗だよ。まあ、普通だったら、お偉いさんが頭丸めて、45度で頭を下げたまま60秒間静止……レベルの一大事だろ?
なのにいくら女性でも、丸首のインナーはないよ。せめて襟付きの白シャツならオシャレメガネも映えただろうし、白と黒の組み合わせで、謝罪モードもパワーアップしたのに。おまけによく見ると、右手に二つ、左手に一つ、計三つの指輪が光ってる。手だけでもこんなにつけてるんだから、ほんとは胸元も、何本ものネックレスでゴージャスに飾りたかったはず。でも直前に誰かに止められて、しぶしぶはずしてきたってところだろう。
たしかに女性服だと、ドレッシーにならずに、しかもあらたまった印象をつくるのがむずかしい。政府の成長戦略の一つにも掲げられて、これからもっと増えてきそうな女性管理職。謝罪ファッションには、より細心のご注意を。
※週刊朝日 2014年8月15日号