「マンション事業は好調。しかし株価は同業他社と比べて出遅れている感があります。マンションだけでなく、売電事業も好調のようです。売り上げは右肩上がりなので期待できます」
一方、「業績変化率」派は戸松氏だ。
「業績が大きく伸びる銘柄を買っているようです。14年3月期の増益率、増収率予想が20%以上の企業には富士重工、豊田自動織機、アマダ、ヒラノテク、SBI、アルパインなどがあります。それぞれの分野で主役級の実力を持っていることも欠かせないですね」
戸松氏は、次に狙ってくる可能性のある企業として、エンジニアリング大手の東洋エンジニアリング、電力取引などを手掛けるエナリス、携帯通信業のソフトバンクを挙げる。いずれも今年度の売り上げが大きく拡大する見通しの業界大手クラス企業だ。
東洋エンジニアリングの売り上げは順調に拡大。海外でシェールガス関連の開発や東南アジアでのプラント建設のニーズが高い。また、エナリスは太陽光発電設備の建設も好調だ。ソフトバンクは、電子商取引の取扱高が世界最大のアリババグループの1位株主。アリババグループが米国で上場するため、ソフトバンクには多額の含み益が出る可能性がある。
※週刊朝日 2014年6月27日号より抜粋