国民的アイドル・嵐がメインパーソナリティーを務める今年の「24時間テレビ36 愛は地球を救う」。開局60周年を記念して放送される同番組への意気込みをメンバーの大野智さんが語った。
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これまで24時間テレビのチャリTシャツ(番組オリジナルTシャツで販売収益金は寄付される)のデザインに3回かかわってきたけど、今回は草間彌生さんと、絵と絵でコラボできた実感があるから、うれしかったなあ。
去年は奈良美智さんが絵担当で、僕が字担当みたいな感じだったからね。最初に草間さんのデザインが先に上がってきて、彼女独特の水玉模様のデザインを見たら、この水玉に俺のデザインを描きこんでいいもんだろうかって、最初はちょっと悩んだの。結果、描きだしたら楽しくなっちゃった。よく見ると水玉の中に彌生ちゃんの顔もあるんだよ。あ、お会いしたときに「彌生ちゃんって呼んで」と言われたので、そう呼ばせていただいてます。
仕事を通じてお会いするアーティストの方に、すごく刺激を受けます。奈良さんとの出会いもそう。草間さんと間近で話ができたことで、考え方に刺激を受けて……。プライベートで絵を描くときも、深さみたいなものが僕の中に出てきたように感じられるんだよね。そういう機会はありがたいし、無駄にしたくない。今後もいい作品ができたら、2008年にやった「FREESTYLE」のような個展をやりたいですねえ。
今回は一つ新しいことにも挑戦しました。20代という若さで亡くなった実在の人物をドラマ化した「今日の日はさようなら」に主演しました。今まで死と正面から向かい合う作品で演じた経験はなかったから、今回は自分が死んだらどうなるかって、かなり真剣に考えました。
僕が演じた耕太は、年齢も性格も自分と似たところが多くて、あまり役作りは必要なかった。自分がもし余命宣告を受けたら、彼と同じ決断をするんじゃないかなあ。きっと残りの時間を家族と過ごすことに使う。台本を読んだときにすぐにそう思った。
共演者の三浦友和さんに、岸本加世子さんや深田恭子さん、ミムラさん、木村文乃さん。父母姉との家族4人のシーンが多くて、実際に自分の家族構成と一緒だから、最初からなんの違和感もなく入れて、ほんとの家族みたいな気分になっちゃいました。三浦さんとは初めてご一緒しましたが、だんだん本当の親父みたいに思えてきて。
ドラマでは短い生涯を演じたけど、60歳になったら……。翔ちゃんが「嵐のワクワク学校」のときに言ってたスケスケの赤いちゃんちゃんこ? ハハハ、生きてれば着てもいいね。デビューしれから今まで自分の根本はあまり変わっていないから、60歳になっても変わらないような気がするよ。嵐のほかのみんなも変わってないし、変わらないでしょ。ほんとこのメンバーは、みんなふつうですからね。
※週刊朝日 2013年8月16・23日号