やっぱり、レオタード姿がよく似合う (c)朝日新聞社 @@写禁
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 ロンドン五輪の“妖精”の美技を、2013年も目にすることができそうだ。11月下旬に会見を開き、現役続行を発表した体操の田中理恵選手(25)。現在は日体大の研究員という立場だが、来春新設される学部の教員となって競技を続けるという。

「現役続行と聞いて、集まった報道陣は驚きました。本人が以前、『絶対25歳で引退します。五輪に出て引退』と宣言していたから、当然、引退発表と思っていたんです」(ベテラン記者)

 美女アスリートとして名高い彼女は、キャスターやタレントへの転身が囁かれていただけに少し意外な展開。こんな指摘もある。「五輪後に地元の和歌山に一度帰ってから『和歌山国体』という言葉が彼女の口から出るようになった。地元で国体がある15年までは頑張ってくれと頼まれたのかもしれません」(スポーツ紙デスク)。

 翻意の理由を聞きたくて、和歌山県内の実家を訪ね、体操の指導者でもある父親の章二さんに聞いた。

――現役続行発表の前に、理恵さんから連絡は?
「大学に残ってもいい?と連絡はありました。教員として声を掛けていただいたのは指導者の資質を認めてもらったわけで、より勉強してほしいと思います」

――五輪前には日体大OBで俳優の干葉真一さんが女優にスカウトしたいと言っていました。芸能界への転身はなかったんですか?
「オファーは来ているのかもしれませんが、本人にそんな気はないでしょう。私は反対しませんが、芸人は嫌いです(笑い)」

週刊朝日 2013年1月4・11日号

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