朝日新聞が衆議院解散直後に行った緊急世論調査の結果、日本維新の会の政党支持率は3%と横ばいだった。太陽の党もみんなの党と並んで1%と伸びず、自民党の16%、民主党の13%に大きく引き離されている。
それでも、維新には太陽と合流せざるをえない事情があった。
「候補者は維新塾生が中心です。彼らを11月上旬、大阪市内のホテルに缶詰めにして合宿し、公職選挙法の講義、選挙戦略の立て方をみっちりと教えたので、勝つ自信はある。だが、この後が続かないかも。新党なので政党交付金がなくカネがない。ポスター、チラシ代など広報費100万円と小選挙区と比例区の供託金計600万円などを振り込むように候補者たちに通達すると、『希望選挙区にならなかったので、辞退したい』という申し出が相次ぎ、『候補者が足らん』と幹部から聞きました」(維新関係者)
維新が太陽との合流を選んだ理由は人材不足を補うためでもあったという。
太陽は「かけはし塾」という政治塾を主宰しており、卒業生を合わせると約50人の候補がいる。
「塾生は優秀な人材が多いので、今後はこちらからも発掘したい」(維新の会所属議員)
※週刊朝日 2012年11月30日号