合成麻薬MDMAとLSDを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われている女優の沢尻エリカ被告(33)の初公判が1月31日、東京地裁で開かれた。昨年11月16日の逮捕から77日、法廷での沢尻被告をひと目見ようと、19席の一般傍聴席をめぐって2229人の傍聴希望者が殺到した。
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昨年12月6日に保釈された後は都内の病院に入院し治療を受けているが、この日も沢尻被告は入院先の病院から出廷。黒のパンツスーツに白いシャツ、髪を後ろで束ね、人定質問で職業を問われた沢尻被告は「無職です」と落ち着いた声で答えたという。
起訴状によると、東京都目黒区の自宅マンションで昨年11月16日、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0.19グラム、LSDを含む紙片約0.08グラムと液体約0.6グラムを所持したとしている。
罪状認否では「間違いありません」と起訴内容を認め、情状証人として、沢尻被告の主治医、実兄が出廷し、所属事務所「エイベックス・マネジメント」の専務が陳述書を提出した。
主治医は違法薬物の常習性について「MDMAやLSDは依存性はなし、大麻は多少の依存性が認められる」と証言したが、退院後は通院での治療が可能だとの見解を示した。
「沢尻被告は19歳の時から薬物を使用していたと話しています。あの『別に…』発言は2007年ですから、その影響か否かはわかりませんが、当時すでに薬物に手を染めていたことになります」(スポーツ紙記者)
薬物の入手経路については、MDMAとLSDは知人男性から、大麻は知人女性から入手したことを明らかにした。
「被告人質問ではMDMAやLSDは月に数回、クラブで使用していたが、大麻は仕事の時には使用していなかったものの休みの時には軽い気持ちで手を出していた、と話していました。所属事務所は陳述書で沢尻に『自分の道を探してほしい』と述べ、今後安定した生活をし、いずれ女優として活動する日を見たいと思うとし、全面的にバックアップしていくことを明らかにしました」(同前)